.MacのVirex、開発終了に伴いサービス提供終了か?

ここ数日、会社のネットワークトラブルで疲労困憊ではありますが、「Virex for .Mac」のサービス提供終了が示唆されているようですので、記事として採り上げてみたいと思います。

以下に、漏れ伝わる現状を簡単に纏めてみます。

  • McAfeeは、Virexの「Mac OS X 10.4 Tiger」対応版の開発は行わない(Mac OSプラットフォームからの撤退か?)
  • 現行GA版に対するウイルス定義ファイル(パターンファイル)のアップデートは、2006年4月まで
  • .Macアカウントのメールアドレスに送信されたEメールは、サーバー側で自動的にウイルスチェックが行われる予定(Mac OSに影響の無いウイルスも含む)etc…

全く寝耳に水の話で、幾つか疑問点が沸いてきます。

  • 代替えとなるセキュリティソリューションの提供は無いのか?
  • 開発サイド(McAfee)の事情なので仕方のない面もありますが、.Macのアピールポイントの一つとして提供されてきた製品なだけに、メンバーに対しは 公式なアナウンスが発せられるべきではないか?

現状では Mac OS Xを使用している限り、ウイルスとは殆ど無縁のコンピューターライフを送る事も不可能ではありませんが、それはあくまでも「シェアが低い(ユーザーが少ない)ために標的として狙われにくい(ウイルス作者が手間隙をかけてウイルスを作成しても、労力に見合うだけの成果が得られない)」という環境が大きな要因を占めているのは事実です。Swichキャンペーンや、コンシューマー向けラインナップの拡充でシェアの拡大に尽力するのであれば、ウイルス対策には 今のうちに投資して対策を用意しておかないと、いざ狙われ始めてからでは明らかに手遅れです。

私自身は、開発が終了した、或いは終了が告知されたアプリケーションは、如何に優れていても その時点で見切りを付けてしまう事が多いのですが、かといって他に有力な選択肢が無いのも事実。OSの細かいリビジョンアップにシビアであったり、システムにKernel Extention(カーネル拡張)を組込んでしまうアプリケーションは回避したいところですし、可能であれば Appleが資金や技術等の援助を行う等、Virexをサポートするような体制を構築する事ができれば、非常に喜ばしいと思うのですが……、今後の動向にも要注目です。

Virexのアンインストール方法について(2005年7月26日に追記)

Appleのサポートドキュメントを通じて、Virexのアンインストール方法が解説されてます。

Virexがインストールされた「Mac OS X 10.3 Panther」から、アップグレードにて「Mac OS X 10.4 Tiger」をインストールされた方等は、参考にされると良いかと思われます。