Opera Software、Microsoftによる買収の噂を否定

Webブラウザー「Opera」を開発、提供するOpera Softwareが、Microsoftによる買収の噂を否定すると同時に、Googleも含め「如何なる企業からの買収の申し出も受けていない」旨を表明したそうです(オペラ、マイクロソフトによる買収のうわさを否定)。

デスクトップブラウザーを実質フリーウェア化し、機能性が齎すユーザービリティ等をアピールした「Opera」。現在のマーケットシェアは「Internet Explorer」「Firefox」には劣るものも、ダウンロード数4倍増と上昇の気配を見せていた矢先の一連のニュースは、株価を過去最高レベルにまで引き上げているようです。

「Opera」といえば、livedoor(ライブドア)が国内での販売を担当していたデスクトップブラウザーや、GUIベースのWeb開発ツール「Opera Dragonfly」が有名ですが、近年では「Opera Mini」が進出しているモバイルデバイスのマーケットや、航空機内のエンターテインメントシステム等、様々な分野への組み込みに注力している印象が強くなっています。Microsoftが狙うとしたら、その辺りのユニークなアセットなのかも知れませんでが、ちょっと勘ぐれば「デスクトップブラウザーマーケットへの進出を狙っているGoogleへの牽制」と取れるかも知れません。

一部で報じられている「ブラウザーマーケットにおけるライバル潰し」は考え辛いと判断します。これは、Microsoftにとってはデメリットの方が大きくなると推察されます。

個人的な意見では、2003年に「VirtualPC」を手掛けていたConnectixがMicrosoftに買収された時にも感じたのですが、こういった一意な技術力を有する企業には、独自路線で末長く生き残って欲しいとの思いが強いです。