Podcasting(ポッドキャスティング)とiTunesに要注目

Apple Store Ginzaにおいて2005年8月3日、「Podcasting(ポッドキャスティング)」をテーマとしたワークショップが開かれていたので、足を運んできました。

平日の12時からの開催でしたが、会場となった3Fのシアターは 7割近くまで埋まっていました。土地柄、お昼休みに足を運んだ人もいたかも知れませんが、注目度が高いですね。30分位のワークショップではありましたが、皆が真剣に見入っていました。

「Podcasting(ポッドキャスティング)」とは、「iPod」と「broadcasting(ブロードキャスティング)」を組み合わせた造語で、2003年に原型が誕生しています。

2004年頃からは、米国のブログを中心に広まりを見せており、「RSS 2.0」を使用して Webサイトの代わりに音声や映像を配信する技術です。

ブックマークを登録しておくと、後は自動的に配信を受け取るような設定にする事もできるので(新聞のようなものか?)、リアルタイム性には欠けるかも知れませんが、iPodとシンクさせて 好きな時に好きな場所でコンテンツを聴く事ができるようになります(まさに「オンデマンドラジオ放送」を実現したといえるでしょう)。

「リアルタイム性に欠ける」という点を「タイムシフトして聴く事ができる」と置き換えて考えれば、通常のラジオ放送より聴取率を取り易いといったメリットも生まれてきます。

現状と今後の展望

現時点では、最新のiPodにて対応を謳っていますが、MP3(MPEG-1 Audio Layer-3)、AAC(Advanced Audio Coding)で配信されるので、iPod mini、或いはiPod shuffleでも聴く事ができます(MP3に変換すれば、他社製のプレーヤーでも聴く事ができます)。

尚、「iTunes 4.9」を使用すれば 映像コンテンツを視聴する事も可能(MPEG4(. mpeg4)形式を推奨)となる等、幅広い可能性を秘めた技術と言えるでしょう。

現時点では、ライブドアが「livedoorネットラジオ / ねとらじ」といったサービス名称で、ポッドキャスティングとライブストリーミングを配信してます。まさに「インターネットと既存のメディアの融合」といったところでしょうか。ラジオの在り方も大きく変ってくるのでしょう。

RSSを使用しているという事は、幾つかのブログサービスでは既に配信可能な状態にあり、Seesaaブログ等では、既に対応済みとなっています。

尚、現状では iTunesを介する受配信が、最もシームレスにPodcast(ポッドキャスト)と連携する事ができるでしょう。Windows版もある訳ですし。