「One More Thing…(そうそう、最後にもう1つ)」のフレーズのもとに、様々な噂と憶測を呼んでいた Appleのイベント(California Theatre)において、ビデオ対応の「iPod(Video iPod)」「iMac G5」「iTunes 6」等の発表が行われました。
イベントの開始が日本時間2005年10月13日の2時、この記事を書いているのが早朝4~5時なので、未だ不明な点も多いのですが、速報という形で大まかな概要を掻い摘んで紹介します。
iPodはビデオ再生に対応し、ブラックモデルを追加
iPodに関しては、事前にリークされていたインサイダー情報が ほぼ的中した形となっており、主な特徴として以下の項目等が示されています。
- 最大150時間のビデオを収録可能
- iPod nanoと同様に、カラーバリエーションとしてブラックモデルを追加
- 2.5inch QVGA(Quarter Video Graphics Array)、320×240カラーディスプレイを搭載
- MPEG-4、及びH.264等に対応
- 60GBモデルにて、最長20時間の連続再生が可能
- 薄型化を推進
大きな利益が見込めそうなiPod nanoの発表直後だっただけに、年末商戦は iPod nanoに注力するのかとも思っていたのですが、ここは強気に来ましたね。
ブラックモデルは予想通りのリリースで、個人的には とても魅力的に感じます。音楽関連のビデオクリップはITMS(iTunes Music Store)からも配信されるようです。
「iMac G5」は、Front Rowを実装し、Apple Remoteに対応。iSightカメラも内蔵
その他では「iMac G5」もアップデートして、メディアランチャーの「Front Row」を実装した他、iPod shuffleを彷彿させるリモートコントローラー「Apple Remote」に対応しました。これによって、殆どOSの存在を意識する事の無い操作性を実現しているようです(「DoVAIO」のようなメディアランチャーをイメージすると近いかも知れません)。
その他の特徴をピックアップしてみますと、
- iSightカメラを内蔵
- AirMac Extreme、Bluetooth 2.0+EDR(Enhanced Data Rate)に対応
- 最大8倍速の2層記録式SuperDriveを内蔵
- Mighty Mouse、Apple Keyboardが付属
- ATI Radeon X600 XT(VRAM 128MB DDR)搭載
いよいよiSightカメラを内蔵してきましたね。ビデオチャットだけではなく、環境が整えば 留守中の自宅の監視用としても使用する事ができそうですし、恐らく今後はノート型にも搭載してくるのではないでしょうか。
「ATI Radeon X600 XT」は、グラフィックスAPI「Quartz 2D Extreme」にも対応し、入力デバイスとして「Mighty Mouse」が付属されてきます。
新たに「Photo Booth」をバンドルし、「iTunes 6」もリリース
ソフトウェア関連では、iSightで撮影した写真(静止画)に種々のエフェクトを適用したり、iChat等のインスタントメッセンジャーと連携する事も可能な「Photo Booth」がバンドルされてきます。
iTunesは、米国時間2005年9月7日付にてリリースされたばかりの「iTunes 5」を引き払い、早々に「iTunes 6」がリリースされました。詳細は未だ不明な点が多いのですが、ビデオ転送をサポートした他、ソース欄に「Video(ビデオ)」項目が追加された他、iTunes Music Storeを通じて動画を購入する事が可能となっているようです。