「Windows Media Player for Mac」は開発打ち切りか

昨日のポストにて「Microsoft Office」「Microsoft Virtual PC」の開発継続に関する明るい見通しを紹介しましたが、一方でマルチメディアプレイヤーのデファクトスタンダードともいうべき「Windows Media Player」のMac OS X版は開発の打切りが示唆されているようです(MS、Mac版Windows Media Playerの開発を打ち切り–提供は継続へ)。

メールクライアントの「Outlook Express」、及び昨年一杯でサポート、今月一杯でダウンロードが各々終了したWebブラウザーの「Internet Explorer」に続く「Windows Media Player for Mac」の開発の打ち切りは、Mac OS Xプラットフォームのフリーウェアに対するMicrosoftの方向性が顕著に現れた結果となっています。

代替えとして、Telestreamによる「Flip4Mac」がフリーウェアに

2003年11月にリリースされた「Windows Media Player 9 for Mac OS X」以降はアップグレードが行われていなかった「Windows Media Player for Mac」ですが、さしあたっての対処として「QuickTime Player」をWindows Mediaに対応させるためのプラグイン「Flip4Mac(by Telestream)」がフリーウェアとして提供される事となるようです。

その他にも、汎用性の高いメディアプレイヤーとして一定の支持を得ている「VLC(initially VideoLAN Client)」や「MPlayerOSX」等を導入すれば、ここ数年に渡ってアップデートが滞っていた「Windows Media Player for Mac」がディスコンとなっても大きな痛手となる事はないでしょう。

実際に「Windows Media Player for Mac」公式ページの最終更新日は2003年11月になっていますし、Windows Mediaのストリーミングにおいても「Windows Media Player for Mac」ではコーデックが対応しておらず、再生する事ができないコンテンツも多かったようです。どちらかというと「ビックネームが対応を打ち切った」という事実が、他のベンダー等に悪影響を与えたりしないかどうかの方が気掛かりです。